トラストテック株式会社は、技術者派遣が主力事業で、子会社では製造請負も行っている。
6月決算の会社である。
期末一括配当であり、平成25年6月期の配当予想30円は、2013年7月12日終値667円に対して、約4.5%と高配当利回りである。
業績動向は以下の通り。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年6月期第3四半期 11,679 460 265
平成25年6月期第3四半期 11,036 493 290
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年6月期 15,459 667 354
平成25年6月期予想 15,000 800 463
主なセグメント別の業績動向は以下の通り。
<平成24年6月期第3四半期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益
技術者派遣・請負・委託 5,306 340
製造請負・受託・派遣 6,327 101
<平成25年6月期第3四半期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益
技術者派遣・請負・委託 5,815 426
製造請負・受託・派遣 5,173 47
技術者派遣・請負・委託事業は、研究開発・設計・生産技術などの技術分野を対象とした事業となっている。
半導体業界向けが減少したものの、自動車業界向けが好調であった。
この流れは今後も期待できるように思う。
製造請負・受託・派遣事業は、顧客企業の製造工程における人材需要を対象とした事業となっている。
こちらについては、顧客企業との契約終了や減産により、売上高と利益ともに減少している。
ただ、機械・電気機器業界の一部企業の増員や住宅関連企業との取引の請負化に伴い、このセグメントに従事する社員数を2013年3月末において、2012年12月末よりも136名増員して2011名としており、今後は回復基調になるのではないかと思われる。
しかし、それでも2012年3月末よりも129名少ない水準であり、本格回復にはならなそうだ。
<総合評価>
全セグメントをトータルすると、利益は増加基調にある。
また、アベノミクスによる円安で輸出企業の労働力需要は高まっており、日本の失業率は低下傾向にある。
多くの企業が依然として正規社員の採用を避ける傾向にあることも、人材派遣会社にとって追い風だろう。
配当利回りの高さも魅力的で、投資価値は高いのではないだろうか。
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